本当の「強さ」
スタート前から波乱の予感はあった。
二番人気を背負ったディアデラノビアが、パドックで明らかに落ち着きがない。首を振り、尻を跳ね、明らかに汗を滴らせている。
ゲートでは何事もなかった。しかし、スタートで早くもレースが大きく動いた。
積極的にハナに立つ馬はいないだろうと思われていたが、絶好のスタートから迷うことなく先頭に立ったのは、桜花賞で後手を踏んだエイシンテンダー。かかることなくスムーズに最初のコーナーを曲っていく。逆にスタートから他馬に囲まれ後方に押し込められたのは一番人気シーザリオ。先行集団からレースパイロット、エアメサイア、ディアデラノビアとその直後に馬溜りができ、その中にシーザリオは閉じ込められる格好になった。
更に前半 1000m が 1 分 3 秒という、上に「超」の付くスローペース。シーザリオは折り合いに専念してじっとしていることしかできないように見える。
レースはエイシンテンダーが結局、先頭のまま直線を迎える。
巧くペースを落して直線を向いたエイシンテンダーが抜群の手応えで抜け出しを計る。その直後につけていた馬は、これについて行くことができず脱落、エイシンテンダーが単独で坂を駆け上がる。
中段からエアメサイアがこれを追う。最後尾の集団から先に抜け出たディアデラノビアがこれに続く。シーザリオは直線で運良く前が開いたが、まだこの後ろ。このときエイシンテンダーは既に坂を上り終えようとしていた。
「してやったり!」
エイシンテンダーの陣営はそう確信しても良いくらいのレースをした。しかし、エアメサイアが素晴らしい伸びを見せ、更にデザーモ騎手の戟に応えディアデラノビアの末脚が炸裂する。
波乱か?
いや、更にその外!シーザリオの鬼脚!!…まさにシェークスピアに劣らぬ劇的な幕切れだった。
強かった。
シーザリオはもとより、鞍上も…普通なら完全な負けパターン。鞍上は勝利騎手インタビューで反省しどおしでしたが、どんな逆境もひっくり返す、これが本物の「強さ」なのでしょう。
個人的にはエイシンテンダーに期待していたので、少々口惜しいというのが正直なところです。おかげでとって損です。まぁ連敗が止まり、久々に熱いオークスを見せてもらったと感謝することにします。
今年はほんとに牝馬のレベルが高い(牡馬のレベルが低いとは思いませんが、一頭飛び抜け過ぎ…)。秋、一足先に休養に入った変則二冠馬との決戦が楽しみです。
さてです。今週はいよいよダービーです。今年も先週からすでにワクワクしています。楽しみです。
| 固定リンク


コメント
はじめまして 桂馬@トラセンの中の1人です。
当方のシステムエラーか、TBがダブってしまいました。
申し訳ありません。宜しければ1つ削除してください。お手数かけます。
投稿: 桂馬 | 2005.05.26 23:42