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スピードの極限、パワーの極限

「もう一度同条件でレースをやれば順位も変わる」
 大混戦のレース評として、よく使われる定例句である。やはり今回の高松宮記念直後にもこの台詞を使った解説者がいた。
 節穴か?
 今回の一着二着は他馬と完全に一枚役者が違った。確かにコース取りで一着二着は入れ替わることもあるかもしれないが、それ以上の変化はおきえない。

 スプリント戦の経験のない二頭のスタートに問題はなく、スピードにも十分対応し、経験豊富なスプリンターを向こうに回してポジションを競る堂々のレース…最終コーナーでオレハマッテルゼは先頭直後の絶好のポジションで前が開くのを待ち、ラインクラフトは芝の良い外目を通ってコーナーを回る。
 先頭を走っていたギャラントアロー、シーイズトウショウの間が開き、そこから抜群の瞬発力でオレハマッテルゼが抜け出した。そのスピードに他馬は置き去り…と思った。
 小回りでコーナーを巧く回り切れなかったのか、ラインクラフトが外目から一歩遅れて加速してくる。こちらは瞬発力ではない。これが女馬か?ぐいぐいとまるで他馬を沈めて行くように確実に前に迫ってくる。
 最後は半馬身差。六年前、やはり無冠だったキングヘイローをスプリント王に導いた名手が、再び同じ舞台で勝利の美酒に酔った。

 一方はスピードの極限、もう一方はパワーの極限。見応えのあるゴール前でした。
 おそらくラインクラフトは 1400m 前後がベストディスタンスだと思っていましたが、まさかオレハマッテルゼのスプリント資質があれほどのものだとは、甘く見てました。押さえでしか買えなかったとは不覚ではありましたが、まあとりあえずとれたことでよしとします。
 しかし、混戦混戦と言われていましたが、終わってみればスプリント経験のない二頭が、いきなりスプリント界の有力馬になろうとは…今回は両馬ともチャレンジ的意味合いは強かったと思いますが、秋には一方は春のスプリント王として、一方は GI 二勝の女傑として、再度力勝負を見てみたいと思います。
 これでとりあえず今年のスプリント路線は楽しめそうです。

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