痛快!
トップジョッキーが騎乗したスターホースが、絵に描いたように鮮やかに優勝する…それは競馬の魅力の一つではあるけれども、それが全てではやはりつまらない。
一枠1番の絶好枠を引いた二歳チャンプ フサイチリシャールの頭をナイアガラが押さえたかと思うと、外から最初のコーナーを目指して更に外から一直線にステキシンスケクンが、宣言どおり先頭に立つ。一度、ハナを叩かれたナイアガラを外からかわしてフサイチリシャールがこれを追う。
最初のコーナーを迎えるまで続いた先頭争いをみるように、その直後にメイショウサムソン、更に下って無敗の良血フサイチジャンク、それをマークするように一番人気アドマイヤムーン、更にサクラメガワンダーと人気どころは中団よりやや後ろでごった返す。
スタート直後の出入りの激しさからすると、向正面はステキシンスケクンがやや離して逃げる落ち着いた展開。フサイチリシャールが馬なりで先頭に迫っていったのは、ステキシンスケクンが向正面の出口に差しかかる少し手前だった。
先頭を目指すフサイチリシャールに全く同じような手応えで、やや外目を通ってメイショウサムソンが追う。後ろに大きな隊列の変化もなく、全体的にペースが上がって馬群そのものは縮ったがまだ窮屈というほどではなかった。
最終コーナー。
その出口でいつでも先頭に踊り出ることのできる位置にフサイチリシャールがつけ、直線を向く。しかし、まだ追わない。
馬場の真ん中を陣取って回ってきたメイショウサムソンが、直線を向くと同時に全力で追い始める。追い比べになれば負けない…パートナーの全能力を知る鞍上の、それは研ぎ澄まされた無心だった。
後方ではアドマイヤムーン、サクラメガワンダーが、コーナーで広がった馬群のぎりぎり外、そして馬場の良い外目の最内側そのぎりぎり一頭分のラインにめがけて殺到した。鞍上が一流であるがゆえ、またその騎乗馬の脚質が重なったゆえの不幸としか言いようがない。追撃のタイミングが完全遅れた。
まだフサイチリシャール先頭で残り 200m 。メイショウサムソンが一歩一歩前に迫る。
しかし、まだ終わらない。出遅れ癖のある馬で見事にスタートを決め、ずっと中団で折り合いに専念し、ここまで内で息を潜めていた。
「怒られていないときは、誉められているとき」
そんな無骨な師が与えてくれた最高の舞台で、その期待に応えるため、誠実な弟子はずっと最内でじっと無心を研ぎ澄ましていた。そしてこの土壇場に、それが超新星爆発の如き輝きを放つ末脚を生み出した。
残り 100m 。最後に後手を踏んだ外の人気馬三頭はもう届かない。そして、ここでメイショウサムソンが先頭に並ぶ間もなく抜け出した。フサイチリシャールの脚は完全に止まっていた。
そのフサイチリシャールを、一気の爆発力でかわしたのはきさらぎ賞馬ドリームパスポート。内から瞬く間にメイショウサムソンに迫る。
しかし、メイショウサムソンは終わらなかった。更にゴールに向かって伸び、超新星爆発のエネルギーをものの見事に押さえ込んでみせた。
「いつまでも馬に乗っていたい」
ただそう願って騎手という業を 22 年間も続けてきた男に、きまぐれな競馬の神様は、牡馬クラシックの最初の一冠と、一年にたった一頭のサラブレットと一人のジョッキーにしか与えられない三冠挑戦の切符を与えたもうた…
劇的なフィナーレでした。
皐月賞当日、中山くんだりまで来て、たった一鞍しか騎乗しなかったジョッキー二人のワン・ツー。最高に痛快な結末でした。
こんなことが起こるから競馬は面白い。そう思える最高の皐月賞でした。
ざまあみろ!
しかも、三連複 347.0 倍の馬券的には波乱。ええ取りました。たった 100 円、本命に押したリシャールも沈みましたが、終わり良ければ全て良し。過去最大オッズの馬券的中。好調と言っておきましょう。
ざまあみろ! (^O^)v
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コメント
馬券的中おめでとうございます。
泥沼の私は言葉もございません。
投稿 ippo | 2006.04.19 00:57
> ippo さん
ありがとうございます。
しかし、私も今世紀になってまだ馬券で年間収支がプラスになったことはないです _(T-T)_
信じれば救われる。今年こそ。。。
投稿 kay (管理人) | 2006.04.23 23:00