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天国と地獄

 注目していたチューリップ賞馬アドマイヤキッスとアネモネ S 馬アサヒライジングの桜花賞当日の馬体重は -14kg 。アドマイヤキッスは前走の余裕のある身体つきから絞ったのかとも判断できるが、関東から遠征してきたアサヒライジングは輸送に難があったのかと考えるのが普通である。
 対して、前走を連闘で挑んだユメノオーラは体重を増やし、馬体の回復が思わしくなくかつ初遠征となったキストゥヘブンの馬体重には変動はなかった。
 混戦模様の桜花賞当日にこの馬体重発表は、更に様々な思惑を入り乱れさせるには十分だった。

 スタート直後にもアルーリングボイスが出負け、テイエムプリキュアもダッシュがついていかずに後方にポジショニングする。最初のコーナーのポジション取りがバタバタと決まるか決まらないかのうちに、フィリーズレビュー馬ダイワパッションがかかり気味で先頭に立とうとしたが、鞍上が押さえて控える。結局、ハナを切ったのは内枠から最短距離を通ったアサヒライジング。
 そうこうしているうちに三コーナー手前、外からフサイチパンドラが動いたおかげで、馬群がぐっと縮まった。押さえて内のポジションに閉じ込もったダイワパッションは、このとき既に手応えに余裕がなく、おまけに上がったペースに反応が遅れて揉まれて馬群に沈んで行く…

 後ろから上がって行った馬と前から下がって行った馬で、ただでさえフルゲートでは窮屈な阪神の最終コーナーはごった返す。その揉み合いにほとんど唯一巻き込まれなかったアサヒライジングが単独抜け出して先頭。
 14kg も馬体が減っても、スピードが全く落ちない持ち時計 No.1 のアネモネ S 馬アサヒライジングが二、三馬身先を行き、内からラッシュライフ、外からコイウタ、その更に外から一番人気チューリップ賞馬アドマイヤキッス。もうその後ろはごった返して、横一線と言うのも怪しいくらいの適当な横並び。

 残り 200m 。
 ラチ沿い一頭分のグリーンベルトをひた走るアサヒライジングはまだ先頭。馬場の真ん中からコイウタとアドマイヤキッスが並んで追ってくる。
 アサヒライジングのスピードは全く落ちない。しかし、追ってくる外の二頭はここから一段ギアを上げたような加速を見せる。
 そして、外の二頭がやっと先頭に追い付いた。
 勝負はこの三頭かと思った刹那…

 鬼が出た。

 後方の馬群を抜け、大本命アドマイヤキッスの外、一馬身半ほど後ろから、巨大な気迫の結晶と化した鞍上の渾身の戟を受け、ハナ先につけた真っ白なシャドーロールが大きく見えるほどの小さな馬体が一心不乱に駆け上がり、真っ先にゴールに飛び込んだ。
 亡き父への手向けの意味を込め名付けられた娘キストゥヘブンは、その父に GI の冠を送る最初の子となった。

 まさに天国と地獄を見ました。
 迷いに迷って予想した本線候補の内、二頭が -14kg という大幅な馬体減。絞った結果とは思えないアサヒライジングを焦って切ってみれば、そのアサヒライジングがあと 100m まで先頭。
 おまけにそこまでに本命に押したテイエムプリキュアはスタート直後に沈み、対抗のダイワパッションも三コーナー過ぎでもう手応えがなく沈んで行く…直線を向いたときには、レベルが高いと思っていたフィリーズレビュー組は総崩れで、そのへんにいない始末。これが地獄。
 ゴール寸前でアドマイヤキッス、コイウタが、アサヒライジングをかわして「もう一頭飛んで来て!」との願いが届いたのか、来たのが最後の最後にアサヒライジングの代わりに本線に組み込んだキストゥヘブン。これがまさに天国。
 一瞬、鬼の剛腕 安藤 勝巳騎手が神様に見えました (^o^;;;>

 思い切り空振りしたバットが、一回転してボールに当たったような感じですが、とりあえず本線で的中!勝てば官軍!! v(^-^)b
 テイエムオーシャン以来の桜花賞勝利のような気がします。

 高松宮記念と言い、今回の桜花賞と言い、運だけは向いてるような気がする!さぁ来い皐月賞!!
# 平均台の上を全力疾走しているような気分ですけど… (^O^;;;;;>

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コメント

平均台から落ちたら床も抜けていた気分の私です。

投稿: ippo | 2006.04.12 00:30

一度踏み外したら、這い上がってこれないほどの大けがしそうですけど… 6^-^;

投稿: kay (管理人) | 2006.04.12 23:08

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