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人馬一体の総力戦

 64 年ぶりのダービー牝馬は、今春の天皇賞馬、安田記念馬、海外 GI タイトルホルダーなどそうそうたるメンバーを向うに回して、堂々の一番人気。パドックでも首を下げ、ゆったり外を回って歩き落ち着きもあった。しかし、盛んにハミを気にして泡を吹いていた。何かあのときとイメージが重なる。あの絶対の一番人気を背負って挑んだあのときと…
 先行勢にことを欠かないメンバーで、ローエングリン、アドマイヤメインがハナを競って、第1コーナーまでに一気に縦長の展開になる。好位集団で少しごちゃついたが、それ以外にポジション取りに混乱なかった。好位集団の後ろにつけた一番人気ダービー牝馬ウォッカは、前に前年二冠牝馬カワカミプリンセス、そとにシンガポール帰りのコスモバルク、後ろに春の天皇賞馬メイショウサムソンと錚々たるメンバーに囲まれ、動くに動けない。もともと行きたがる部分もある馬が狭い空間でもがいているように見える。
 そして最終コーナー。先頭を切っていたローエングリンに、ヴィクトリアマイルの二の舞は踏まないとばかりに早々とカワカミプリンセスが並びかける。その外からメイショウサムソンも、ぐいぐいと並びかける。外へ出そうとしたウォッカは、前が壁になって内に迷いながらも切れ込んだ。
 最後の直線を向いて、まずは天皇賞馬メイショウサムソンが前に出る。敵は誰であろうと関係ない。天皇賞馬、古馬最強の自負とともに鞍上 石橋 騎手とともに人馬一体、闘志の固まりとなって馬場の真ん中堂々とゴールに向かっていく。
 その内からカワカミプリンセス。さらに最内にダービー牝馬ウォッカ。外には少し下がった位置にドバイから GI タイトルを持ち帰ったアドマイヤムーン。ここから壮絶な叩き合いの裏で、鞍上の緻密な駆け引きによる頭脳戦が展開される。
 堂々と馬場の真ん中先頭に立ったメイショウサムソンに小細工はない。何物が並びかけても競り勝つ。競り勝ってみせる。そのメイショウサムソンに交わされたカワカミプリンセスは、再度メイショウサムソンに並びかけずに内のウォッカに相手を定める。しかし、これが裏目に出た。カワカミプリンセスに並びかけられたウォッカにはすでに手応えはなく、追い比べにならない沈んでいくウォッカとともにカワカミプリンセスの手応えも衰えて、メイショウサムソンとの差はさらに開いた。
 後ろから一気に差を詰めてきたアドマイヤムーンは、一瞬にしてそのメイショウサムソンを交わした。
 しかし、メイショウサムソンの真骨頂はここから、まさに春の天皇賞の再現か、馬体をメイショウの方からあわせに行って一瞬伸びる。しかし、その瞬間、アドマイヤムーンの鞍上 岩田 騎手は馬一頭分外に進路を取る。すがりつくメイショウサムソンの執念をするりと交わしてさらに加速した。そこがゴールだった。
 完勝。そう言ってかまわないだろう。このメンバーにして、国内 GI 初制覇。最強古馬の一頭として、昨年、クラシック候補として期待され三冠のどれにも手の届かなかった四歳馬がついに雄叫びを上げた。

 いやぁ見応えがありました。「現役最強決定戦」「夢のグランプリ」の看板に偽りなしの大レースでした。上位馬の実力は紙一重であって、勝負を決めたのは鞍上の駆け引き。まさに人と馬の総力戦、64 年ぶりのダービー牝馬、恵まれた 51kg の斥量という前評判に左右されず、ハナから相手はメイショウサムソン一頭と決めて、勝ち方までシュミレーションしてそれを完璧に実践したアドマイヤムーンとその鞍上 岩田 騎手。アドマイヤムーンは国内 GI 初制覇、岩田騎手は JRA 移籍初 GI 制覇、見事でした。
 ウォッカに関しては何もコメントしないことにします。日本競馬史上最強牝馬を証明する道のりはまだまだ長いはずですから…

 おかげさまで、春の完全敗退は免れました(獲って損ではありましたが… orz )。終わりよければすべてよし。秋に逆転を目指して、夏競馬は例年通りゆっくり観戦させていただきます。
 ではまたスプリンターズステークスでお会いしましょう (^^)/

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JRA GI 2007 第十一戦「宝塚記念」

 64 年ぶりにダービーを制した牝馬ウォッカが、調教を見る限りほぼ万全の態勢で、しかも 51kg という斥量で出走してくるとなれば、注目集まるのは当然ですが、個人的には厳しいのではないかと思っています。「チャレンジャーの立場で…」と、今回も四位 騎手もコメントしていますが、残念ながら今回は他陣営はそうは思ってはくれません。展開の助けがあれば、勝ちきるところまで行くかもしれませんが、それでもダービー時のような圧勝は望めないでしょう。
 それでは今年の超豪華メンバーで競われる宝塚記念、個人的にはどこに注目しているかというと天皇賞馬メイショウサムソン vs 統一マイル王ダイワメジャーの争いになると思っています。展開の骨格はここで、前を引っ張る馬には今回ことを欠きませんので、流れは平均ペースより速くやや縦長の展開と予想します。好位にダイワメジャーがつけ、それを見ながらどこでメイショウサムソンが仕掛けるか?
 こういう淀みのない展開からの勝負になると、雨の予想がありますので、距離適正がものを言うと思います。ダイワメジャーは 1600m ~ 2000m が、メイショウサムソンは 2000m ~ 2400m が適距離と考えられ、調教を見る限り調子落ちは見受けられないので、ここは自分の目を信じて素直にメイショウサムソンを本命にします。対抗はダイワメジャー。
 本線のこり二頭は、少々距離が長いと思われますが、それでも穴人気を集めるであろうポップロックを同距離の京都記念で完全に押さえ込んだアドマイヤムーン、そして前走は休み明けでマークをかぶって、しかもマイルで前が止まらない展開で大敗を喫したカワカミプリンセス
 実はカワカミプリンセスを単穴しようかと思っていたくらいで、調教を見る限り二走目の上積みを見込め、しかも今回の距離も十分に守備範囲。鞍上 武 幸四郎 騎手も今回は気楽でしかも二度目の騎乗で手数も増えそうな気がします。
 さて、押さえ、大穴は GI ホース以外から選ぼうと思っています。
 押さえはやはり鞍上に武 豊 騎手を迎えるポップロック。距離が足りないような気がしますが、今回は流れが遅くなることもなくまたタフなレースになることが予想されますので、有馬記念のときのように内からでも起用に末脚を繰り出すこの馬の安定した決め手は魅了です。また二頭出し厩舎の人気を狙うのは定石ですし。
 大穴はまだ迷っています。
 一頭は夏にめっぽう強いスウィフトカレント。休み明け二走目で上積みも見込めそうですし、なにより今回はメンバーが豪華になったので、昨秋の天皇賞で今回も人気を集めるダイワメジャーときわどい勝負をした実績がある割には評価が低すぎます。
 もう一頭は金鯱賞で復活の気配を見せ、何より追い切りの動きがよく見えたインティライミです。今回は前へ行きたい馬がそろっているので、正直、きついと思われます。しかし、去年と同じローテーションで去年は惨敗しているコスモバルク、斥量に恵まれたと言ってももまれ弱く雨にも弱いアサクサキングス、前走惨敗しかも今回の追い切りもよく見えないアドマイヤメイン、いくら何でも年を取りすぎたローエングリンと前で残れるならこの馬かと思います。
 以上。

◎ メイショウサムソン
○ ダイワメジャー
▲ ウォッカ
△ カワカミプリンセス
△ アドマイヤムーン
× ポップロック
× スウィフトカレント or インティライミ

 完全敗退だけは避けたい。いくら何でもこのメンバーで必要以上の大波乱は勘弁してください m(_ _)m
 夏のグランプリ、いざ勝負!

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夢の最強グランプリ

 タイトルは今週の Gallop の見出しです。そう銘打つにふさわしいメンバーで、今年の宝塚記念は「現役最強決定戦」の様相を呈しています。ダービーの冠を持つ牝馬、春秋統一マイル王、復活した昨年の二冠馬、リベンジを誓う昨年の二冠牝馬、サマーグランプリ二勝目を狙う現役賞金女王、今春海外から殊勲を持ち帰った馬も二頭います。 GI 馬、実に 8 頭。近年まれに見る好メンバーでの一戦になります。
 いくら荒れに荒れまくった春シーズンといえど、今回ばかりは大波乱は予想できません。ここまで春完全敗退継続中の人間の言葉には重みはないですが… orz
 説得力がないついでに言わせてもらうと、おそらく 51kg での出走になるダービー馬ウォッカに注目が集まるでしょうが、個人的には二走目で上積みが見込めるマイル王ダイワメジャー vs 適距離に戻る春天馬メイショウサムソンの一騎打ちと見ます。
 切れ味のある GI 牝馬三頭は無視できませんが、もし波乱の要素があるとしたら GI タイトルに手が届いていない馬かなと。。。いや、結論を急いで、思いこみに陥ってはいけません。春完全敗退とならないためにも、ここは当てたい。。。と言うことじっくり日曜日まで思案思案。。。

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春完全敗退まであと一つ。。。

 昨秋マイルチャンピオンシップを制して日本馬では実績 No.1 と言うことに異論はなく、ドバイに遠征して世界の舞台で堂々と横綱相撲を演じて三着をもぎ取った。実力的にも、海外から参戦してきた香港馬四頭を迎え撃つ立場であっても「ディフェンディングチャンピオン」を名乗ることも不遜ではない。
 ドバイ帰りの国内初戦とローテーション的不安要素、香港馬の不気味さという不確定要素はあっても、前走マイラーズカップをレコードで独走したマイルでは底が読めないコンゴウリキシオーを前に見ながら、後ろから差して来るであろう新星・高松宮記念馬スズカフェニックスを封じ込めるためにぎりぎりまで仕掛けを我慢するという戦術の根本は変える必要はない。ダイワメジャーの鞍上 安藤 勝己 騎手がそう考えるであろうことは、想像するに難くない。
 そして、安田記念本番。最終コーナーを曲がって直線を向き、コンゴウリキシオーは三馬身前。スズカフェニックスはまだ後方で進路を探っている。好位の内を淡々を追走していたダイワメジャーは直線を向いてもまだ持ったまま、ゆっくり馬場のいいところを選んで最後の坂にさしかかる。コンゴウリキシオーとの差は変わらない。スズカフェニックスもまだ来ない。
 そして、府中の長い坂のちょうど真ん中、安藤 騎手が出した Go サインに抜群の反応を見せ、先頭コンゴウリキシオーに襲いかかる。並ばれたコンゴウリキシオーも簡単には抜かせない。恐ろしいことにこの馬にもまだ余力があった。昨秋の最優秀短距離馬を相手に先頭を譲らない。よどみのないペースで流れた展開の最後の最後、先頭を行く二頭がさらにスパートをかける余力があったのでは、たとえ春のスプリント王決定戦をその末脚だけで制したスズカフェニックスの豪脚を持っても届かない。その他の馬では言わずもがなだった。
 そしてクビ。たったそれだけダイワメジャーがコンゴウリキシオーの前に出たところがゴールだった。
 たったクビ。その差、以上の圧勝劇だった。

 今年国内初戦、死角がないわけではないと思っていたダイワメジャーの圧勝劇。これで、宝塚記念はマイル王ダイワメジャー vs 復活した昨年の二冠馬メイショウサムソン。これは見応えのあるレースになりそうです。今から楽しみです。
 しかし、押さえなければならないと思っていた昨秋のマイル王、単穴だと思っていたコンゴウリキシオーの一着、二着。しかし、しかし、飛んできて欲しいときに飛んでこない某トップジョッキー、某オークス男。。。あぁ、春の GI 、完全敗退まであと一つ。。。 _(T-T)_

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JRA GI 2007 第十戦「安田記念」

 いつもは予想資料として サンスポ を愛読させていただいているのですが、今日は朝からいくら探しても見つからず(探しに行くのが遅かったと言う話あり…)、結局、ニッカンを買ってきて予想と相成りました。これが視点の変更となって、連敗の流れが変わるきっかけとなるか、ただの弱り目のに祟り目となるか…安田記念です。

 向かないと思った小回り中京のスプリント戦 高松宮記念を能力だけで押し切ったスズカフェニックスが、今回は広い東京コースのマイル戦、しかもスローペースになる可能性も低いとなると、前日ウォッズで一番人気になっているように、勝ち負けに絡んでくる可能性は非常に高いと思います。しかし、鞍上は武 豊 騎手。ここは泣く泣く不動の対抗です。
 安田記念は基本、時計決着になることが多く、しかも今年はコンゴウリキシオー、マイネルスケルツィ、昨秋のマイルチャンピオン ダイワメジャーと、逃げ、先行勢に役者を欠きません。スローペースになることはまず考えられませんし、下手をすると先行勢総崩れの可能性も考えられます。差し、追い込み脚質の馬を本命の押したいところ。そこで本命は前走 京王杯 SC をレコードで快勝しながらどうも今ひとつ人気のないエイシンドーバーとします。
 確かに重賞二勝は 1400m 戦ですが、 1800m では 4 戦 3 勝 2 着 1 回で 100% の連帯率を誇りますし、惨敗したマイラーズカップも展開が向かなかっただけのような気がします。鞍上もマイル得意、オークス、ダービーと見せ場たっぷり以上でのっている福永 騎手とかなり好勝負できると思えるんですが…
 単穴はコンゴウリキシオーです。
 ハイペースになることは覚悟の上で、もし止まらないとしたらこの馬か?と思います。
 残りでドバイ帰りで今年初戦となるダイワメジャーと、付加賞金がかかって本気の香港馬エイブルワンまでを本線とします。

◎ エイシンドーバー
○ スズカフェニックス
▲ コンゴウリキシオー
△ ダイワメジャー
△ エイブルワン

 押さえは昨年の三着馬ジョイフルウィナーにするか、本線で手の回らなかったエアシェイディで悩んでいます。
 過去の例から香港馬は、人気薄で激走→翌年、人気を背負って凡走というパターンが多いように気がします。付加賞金もかかっていないですし、変に人気が集まりすぎているので、評価を落としました。
 エアシェイディは、下手すると不動の対抗スズカフェニックスと同等レベルの能力を持っているような気がします。ただし、マイラーズカップの惨敗は明らかに輸送負け。今回、馬体重が回復しているかがキーポイントです。

 大穴ですが、人気のない香港馬グッドババか、結構人気の盲点になっているヴィクトリアマイル組から選ぼうと思っています。これはパドックを見て決めようと思っていますが、今のところヴィクトリアマイル組ならジョリーダンスが今のところ最右翼ですが、最終的にグッドババになりそうな気がします。
 
 明日は良馬場になりそうですし、今年は C コースで行われるようですので、例年のように最内のグリーンベルトに殺到するようなおかしなレース展開にはならないでしょう。
 アジアマイルチャレンジ最終戦にふさわしい総力戦を期待します。

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めげてますorz

 明日は安田記念と言うのに、ここにエントリを書くのを忘れてました。正直、今春の荒れ模様の GI にかすりもせずめげてます orz
 どれもこれも当たれば年間収支プラスが確定するような馬券ですから、そうそう当たるものではないということは、重々承知しているつもりなのですが、それでもこれだけ負けが込んで、PAT 貯金(ってたまった試しはないですが…)も底をつきては、さすがにめげます o...rz

 しかし、買わなければ当たらない!状況は好転しない!!
 ということで、前置きが長くなりましたが、安田記念です。
 昨年秋、圧倒的な強さを見せたダイワメジャーの今年国内初戦、また混戦の高松宮記念を能力差だけで圧勝したスズカフェニックスの一騎打ち?
 今春の GI が荒れ模様だからというわけではないですが、相当疑ってます。スズカフェニックスは元々マイルに良績がありますからこれはいいとしても、ダイワメジャーはドバイ帰りで今年初戦。しかも、昨年、一昨年と成績を残せていません。しかも、今回はメンバーに先行脚質が多く、楽にレースがさせてもらえるとはとても思えません。
 逆に怖いのは香港勢。正直、去年三着のジョイフルウィナー、惨敗したザデュークは軽視してますが、残り二頭グッドババとエイブルワンには非常に危険な香りがします。
 なんと言ってもエイブルワンは、このレースに勝てば、安田記念の賞金プラス 100 万ドルのボーナスがあるわけですから、本気でないはずがありません。去年のブリッシュラックもそうでしたし、スプリンターズステークスのテイクオーバータゲットもそうでした。付加賞金がかかっている馬は強い。

 あとは差し、追い込み組のくせ者に注目します。
 安田記念は超高速決着になることが多いですから、時計を持っている差し、追い込み組を探します。問題はヴィクトリアマイル組をどう扱うか…

 考えどころは多々ありますが、とりあえず夜までに予想をまとめます (^^;;;>

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