世代完全制圧
史上三頭目の牝馬三冠。この大偉業に挑むものの名はアパパネ。
過去のメジロラモーヌ、スティルインラブとは異なり阪神ジュベナイルフィリーズを制し、桜花賞、優駿牝馬、世代の GI すべてを制覇してきた。
残る最後の冠は、京都に咲く秋の華「秋華賞」
前走で +24kg という余裕のある馬体だったアパパネの馬体重は前走比 -4kg の 490kg 。それでも圧倒的一番人気を背負って、7枠15番から絶好のスタートを切った。 対して、もう一頭のオークス馬サンテミリオンは内で完全に後手を踏み、内の他馬がきれいに並んで先頭集団を形成したために壁になり、為す術もなく後ろに下がっていく。
先頭に立ったのは京都二戦二勝、逃げれば粘るアグネスワルツ。向正面で後続をゆっくりと離しにかかる。
二番手以下は後続まで一団で、アパパネは中段のやや後ろの外、その後方内にアニメイトバイオ、この二頭をみる位置にワイルドラズベリーのローズステークス組、そして最後方組になってしまったサンテミリオン。
この馬群が3コーナーから最終コーナーに向かって徐々にアグネスワルツとの差を詰めながら、徐々に横に広がっていく。
アパパネは外々を回りながら先頭集団に並びかけていく。
直線を向いてアグネスワルツは早々に馬群に飲み込まれ、代わって内でじっとしていたアプリコットフィズ、レディアルバローザ、その外、ちょうど馬場の真ん中を堂々とアパパネが抜けてくる。
そのアパパネの外からワイルドラズベリー、内からアニメイトバイオが襲いかかろうとするが、ワイルドラズベリーは差を詰められず、アニメイトバイオも並ぶところまで届かなかった。
アパパネの鞍上蛯名 騎手の人差し指がスタンドを、いや天に向かって突きつけられた。
日本競馬史上三頭目の三冠牝馬、そして史上初、阪神 JF と併せて四冠、世代 GI 完全制覇達成の瞬間だった。
いやスタート直後にサンテミリオンが出遅れて、アパパネがその後も折り合って進んでいるのをみたときにすでにある程度、アパパネの勝利は確信しましたけどね。
しかし、強かった。
一方のサンテミリオンはいくら何でも最下位は負けすぎです。見所もありませんでした。ちょっと今後が心配になるくらいの負け方でした。
どちらも次の女王杯でもう一度対戦してほしいものです。
馬券ですか?
内でアプリコットフィズが残ってくれたおかげで惜敗。ワイルドラズベリーがもうひと延びしてくれれば… (T-T)
歴史的な瞬間を見せてもらったのです。今回はこれで由として、終わったことは忘れましょう。菊花賞で連敗ストップです。
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コメント
うん。忘れましょう。
投稿: ippo | 2010.10.19 23:11
いいもん見せてもらったことだけ記憶して…幸せはきっと未来にあります
投稿: kay (管理人) | 2010.10.22 23:06