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しんじるきもち

 絶対の一番人気を背負って出走した阪神大賞典で逸走、その後、信じられないような追い上げを見せたがまさかの二着に敗退し、その後の春の天皇賞もそれでも一番人気を背負いながら後方待機から全くいつもの伸びが見られず、見所なく 11 着大敗。
 今秋に予定していた凱旋門賞遠征も白紙、その壮行レースとなるはずだった夏のグランプリ 宝塚記念も出否を最終追い切り後まで保留。
 昨年の四冠馬オルフェーブルの輝くはずだった未来は一瞬にして暗転した。

 それでもファン投票では一位、管理する池江 調教師は「 70% のでき」と断りながらも宝塚記念出走を決断した。そして、当日のオッズは 3.2 倍の一番人気。主戦の池添 騎手も「信じる」と言う言葉を何度繰り返しただろう。

 誰もが信じるオルフェーブルの復活はあるのか?期待と裏腹の不安をかき消すように宝塚記念のファンファーレが仁川に鳴り響いた。

 ネコパンチが注文通り逃げ、それを天皇賞馬ビートブラック、唯一の三歳馬として挑戦してきたマウントシャスタ、昨年の覇者アーネストリーが追う戦前の予想通りの展開で、すぐに馬群は縦長になっていった。
 その中で、オルフェーブルは中段よりやや後ろラチ沿いを進んで、これをみる形でエイシンフラッシュやウインヴァリアシオン、トゥザグローリーと、後方にスタートでやや後手を踏んだルーラーシップと、最後方からショウナンマイティという隊列。
 そして、この馬群は向正面で伸びきったあと、徐々にその長さを詰めていき、速い流れのまま最終コーナーにさしかかった。
 この間、注目のオルフェーブルは内に閉じこめられる格好になって、外に回したエイシンフラッシュ、ウインヴァリアシオンらが追い上げにかかるが、オルフェーブルは外に出せない。

 いや外に出さなかった。ややあれた内をものともせずつっこんでいく。そして、そこには誰もが信じたオルフェーブルの姿があった。
 伸びる。荒れた馬場をものともせず、外から追い上げてくるルーラーシップを置き去り、同じように馬群を抜けてきたショウナンマイティも追いつけない。オルフェーブルが突き抜ける。
「 70% 」の力。それでも何頭もの重賞勝ち、 GI 勝ち馬のいるそうそうたるメンバーがそろったこの宝塚記念で突き抜けた。

 スタンド前に戻ってきた池添 騎手が力強く拳を握って雄叫びをあげる。
 復活を信じた一番人気を背負って、誰よりもオルフェーブルを信じて、そして疑うことが許されなかった池添 騎手がそのプレッシャーから解放された瞬間だったのだろう。
 夏のドリームレース宝塚記念いふさわしい、信じる気持ちが結実した勝利だった。

 強い。
 確かに、海外帰り一戦目立ったルーラーシップも強かったのでしょう。後ろから追い上げたショウナンマイティの脚も鬼気迫るものだがありました。軽量を生かしたマウントシャスタも今年の三歳の強さを証明するものでしょう。
 しかし、強いのはオルフェーブルでした。

 終わってみれば…の結果論ですが、菊花賞で三冠を達成し 3000m 級のレースもこなせてしまったのが不幸の始まりで、兄のドリームジャーニーもそうであったように、実際の距離適性はマイル以上 2400m くらいまでが能力的にというより性格的に守備範囲なのでしょう。そう考えると守備範囲に戻って、折り合いの心配のない速い流れであれば、「 70% 」の力であっても並以上の馬でも歯が立たない。それが今のオルフェーブルです。

 この後、凱旋門賞という話もあるようですが、さて欧州のスロー競馬で我慢がきくか?というところが最大の問題という気がします。

 さて、いい競馬を見させていただきました。>宝塚記念
 今年も折り返し負け越しで回収率も散々ですが、 11 戦で 5 回は馬券が穫れているので戦略さえはまれば後半の逆転はある!
 ということで、後半がんばります。スプリンターズステークスでお会いしましょう (^^)/~~~

20120624


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